森さん
2006.06.22 Thursday | category:友だち
大学時代の友人の森さんの話。
まあ、たまにはこういう話もいいでしょう。
彼女を知らない人にはどうでもいい話なんですけど。
まだ親知らずの痛みも抜けない6月20日の早朝突然メールが来たのですよ。去年の11月に後輩の13回忌以来あってなかったのに。
タイトル「 」(なし)、本文「連絡ください」で、午前中には着信があり・・・。新聞の3行広告みたいで、なんかあったのかなあと心配してたんですけど、ちょっとバタバタしてたので、昼休みに電話して留守電に入れておいたのですよ。そしたら、夜電話が来て、何事があったのかと聞くと、沈ーんだ声で、「大変なんだよ。弱ってるんだよ。助けてよ。」ってことなので、翌日、仕事終わった後、自宅近辺の蒲田まで出向くことにしました。
社会人になってからはそうでもないけど、何度かドタキャンされて痛い目にあってるので、乗り換えの田町で電話し、あと15分ほどで蒲田につくことをつげると、暗ーーーい声で「キシフォートのほうね」って。
蒲田についてさらに電話すると、さらに暗ーーい声で「さくら銀行の前にいるから」って、さくら銀行っていつの時代だよ(爆)。その手は苦手なので今何銀行になってるのか必死に考えてしまった。しかもその前にいるなら「三井住友」の字くらい読めよ。ようやく死んだようにぐったりしている森さんの姿を発見。
「すごーーく具合悪いんだよ」と告げられ、「座敷のある行きつけのとこでいい?」ってどんな店かもわからず、「お好み焼き屋だったら嫌だなあ」と思いつつついていくと、秋田料理のお店。生ビールがブラウマイスターだった。
「あたしさーお腹の調子も悪いんだよ。消化のいいもの食べたいなー。」というので、どうせビール飲んだら俺は食べ物食べないし、好きなもん選んで食えよっていって、頼んだのが「イカの造り」。それって思いっきり消化悪そうじゃん。
それから、もう梅雨だというのに鍋。相変わらずのマイペース振り。でもって、店は空いてて、店員もいっぱいいたのに、料理は1時間くらい出てこなかった(涙)。しかも鍋は辛くて食えないし。
ちなみに後日、秋田料理通の誰かさんに確認したら、「ひない鳥は名古屋こーちんより高いのだ。」ってことだった。でも辛くて食えないものはしょうがない。
それはさておき、「ちゃら(森さんは学生時代から俺のことをちゃらと呼ぶ。チャラチャラしてるからちゃららしい。)、あんた今日はカウンセラーなんだから話聞きなさいよねー」って言われて、悩みを聞いてみた。金の話か、重い病気の話かと思ってたけど、聞いてみたら、極めて軽い心の悩みだった。当然ながら相談内容はここには書かないけど、森さんの悩みに比べれば、俺のDe+LAXのチケ番が悪かったほうがよっぽど深刻な悩みだった。
「全然問題ないじゃん。そんなこととで考えすぎるなよー。」っていうと、「私にとっては深刻な悩みでそれを考えると脂汗出てくるんだからー」と言ってたけど、話してるうちにみるみる元気になって、それに反比例して、俺の歯の痛みは増してくるようだった。
「そんなこと俺に言わないで、旦那に言えよー」というと、「旦那にはいいずらいのよねー。だって、ちゃら、同志じゃん」と、どんな同じ志があるのかと思ったけど、まあ、同じような勉強して、同じような分野で、人類の幸せに貢献してる点からいえば同志なのかもしれない。でも、そんなこと言ったら1000円札使うたびに、「同志よバイバイ」って言わなきゃだな。
♪彼はかつて同志と呼ばれ 逆らうことに飽きたりないと言った
なんて曲が頭をまわったり・・・。
学生時代から森のわがままっぷりは有名で、みんな散々振り回されてきた。
あまりのわがままっぷりに、塚本君らと「森を甘やかすのをやめよう同盟」を結成したほどだ。いつも、変わりばんこに、深夜2時すぎの電話攻撃を受け、そして男とトラブルを起こしてはその仲裁に入ったり、そして時間に対してもルーズでホントに大事な授業でも平気ですっぽかしたりしてホントヒヤヒヤものだった。それでも留年せずに卒業し、医療関係の国家資格も合格したのだから、たいしたものだ。
ある同級生の女の子は、「他の子が同じことやると絶対嫌われるのに、何でみんな森に優しいんだろ」といっていて、実際に森と同じようなことを一回やっただけですごく嫌われることになった。
エステのキャッチに引っかかって一人じゃいいくるめられちゃうから一緒に断ってくれといわれてついていったり、一人暮らしするから引越し手伝ってといわれて、言ってみたら準備が何もなされてなくて俺何するの?って感じながら無事1日で引越し終わらせたり、姿見られてるのに会いたくないからいないって行ってきてくれっていいに行ったり、みんなで会う約束しててずっと待ってたら結局こなくて、「後で何でこなかったの?」って聞いたら、「急に別れた彼に会いたくなっちゃって」とかって平気な顔して言われて散々振り回されたみんなであきれたり、そういう話題には枚挙にいとまがない感じ。
卒業し、特定機能病院と呼ばれる高度な医療を担う病院に勤め、社会人としても十数年になり、結婚もしたけど、わがままっぷりは相変わらずだった。
変わったのは換わりばんこにわがままを聞いていたり、あるときには本気で怒ってたりした同級生が、大阪、栃木、名古屋、鳥取、韓国(?)と行ってしまい、近辺にいるのは俺だけになったことだ。
それでも、もう十数年も経って誰も行かなくなった後輩の13回忌に一緒に運んだり、誰も出席しないうちの大学の何十年記念イベントに行ったり、妙に義理堅いいいとこもあるんだけど。
思えば、ヤンキーっぽい人、ホテイ好きの人、ストーカーみたいな人、なよなよしてる人、GTR乗ってる小さい人、なおちん(どんな人か忘れた)と、頭に浮かぶだけで列挙できるくらい付き合ってきたいろんな男を見たけど、結婚は突然だったし、旦那には会ったことがない。
帰り際に、「旦那と3人で飲もうって前から言ってるじゃん」と言われ、「いいよって前から言ってるじゃん」というと、「そういえばそうだね。何で実現しないんだろ。」って、森が調整しなきゃ実現するわけないだろ。俺が会ったこともない森の旦那と日程調整するわけにも行かないし。きっと5年後もこういう話してるんだろうな。
最後は二人の共通の親友・高野さんの話に。白装束に出家しちゃったって噂で消息不明なんだけど、何とか救出に行きたいもんだ。ホントに。
心配してるのは世の中で二人だけっぽいし。この点から言ったらホント同志だな。
「また、どうせブログのネタにするんでしょ」って言われてそんな気さらさらなかったけど、せっかくだからネタにしてあげました。
でも、きっと誰かさんのわがままに寛容なのは森さんのせい(おかげ?)かもしれないな。
*:この話はノンフィクションです。

写真は森さんの旦那が通ってるパチンコ屋さん。
まあ、たまにはこういう話もいいでしょう。
彼女を知らない人にはどうでもいい話なんですけど。
まだ親知らずの痛みも抜けない6月20日の早朝突然メールが来たのですよ。去年の11月に後輩の13回忌以来あってなかったのに。
タイトル「 」(なし)、本文「連絡ください」で、午前中には着信があり・・・。新聞の3行広告みたいで、なんかあったのかなあと心配してたんですけど、ちょっとバタバタしてたので、昼休みに電話して留守電に入れておいたのですよ。そしたら、夜電話が来て、何事があったのかと聞くと、沈ーんだ声で、「大変なんだよ。弱ってるんだよ。助けてよ。」ってことなので、翌日、仕事終わった後、自宅近辺の蒲田まで出向くことにしました。
社会人になってからはそうでもないけど、何度かドタキャンされて痛い目にあってるので、乗り換えの田町で電話し、あと15分ほどで蒲田につくことをつげると、暗ーーーい声で「キシフォートのほうね」って。
蒲田についてさらに電話すると、さらに暗ーーい声で「さくら銀行の前にいるから」って、さくら銀行っていつの時代だよ(爆)。その手は苦手なので今何銀行になってるのか必死に考えてしまった。しかもその前にいるなら「三井住友」の字くらい読めよ。ようやく死んだようにぐったりしている森さんの姿を発見。
「すごーーく具合悪いんだよ」と告げられ、「座敷のある行きつけのとこでいい?」ってどんな店かもわからず、「お好み焼き屋だったら嫌だなあ」と思いつつついていくと、秋田料理のお店。生ビールがブラウマイスターだった。
「あたしさーお腹の調子も悪いんだよ。消化のいいもの食べたいなー。」というので、どうせビール飲んだら俺は食べ物食べないし、好きなもん選んで食えよっていって、頼んだのが「イカの造り」。それって思いっきり消化悪そうじゃん。
それから、もう梅雨だというのに鍋。相変わらずのマイペース振り。でもって、店は空いてて、店員もいっぱいいたのに、料理は1時間くらい出てこなかった(涙)。しかも鍋は辛くて食えないし。
ちなみに後日、秋田料理通の誰かさんに確認したら、「ひない鳥は名古屋こーちんより高いのだ。」ってことだった。でも辛くて食えないものはしょうがない。
それはさておき、「ちゃら(森さんは学生時代から俺のことをちゃらと呼ぶ。チャラチャラしてるからちゃららしい。)、あんた今日はカウンセラーなんだから話聞きなさいよねー」って言われて、悩みを聞いてみた。金の話か、重い病気の話かと思ってたけど、聞いてみたら、極めて軽い心の悩みだった。当然ながら相談内容はここには書かないけど、森さんの悩みに比べれば、俺のDe+LAXのチケ番が悪かったほうがよっぽど深刻な悩みだった。
「全然問題ないじゃん。そんなこととで考えすぎるなよー。」っていうと、「私にとっては深刻な悩みでそれを考えると脂汗出てくるんだからー」と言ってたけど、話してるうちにみるみる元気になって、それに反比例して、俺の歯の痛みは増してくるようだった。
「そんなこと俺に言わないで、旦那に言えよー」というと、「旦那にはいいずらいのよねー。だって、ちゃら、同志じゃん」と、どんな同じ志があるのかと思ったけど、まあ、同じような勉強して、同じような分野で、人類の幸せに貢献してる点からいえば同志なのかもしれない。でも、そんなこと言ったら1000円札使うたびに、「同志よバイバイ」って言わなきゃだな。
♪彼はかつて同志と呼ばれ 逆らうことに飽きたりないと言った
なんて曲が頭をまわったり・・・。
学生時代から森のわがままっぷりは有名で、みんな散々振り回されてきた。
あまりのわがままっぷりに、塚本君らと「森を甘やかすのをやめよう同盟」を結成したほどだ。いつも、変わりばんこに、深夜2時すぎの電話攻撃を受け、そして男とトラブルを起こしてはその仲裁に入ったり、そして時間に対してもルーズでホントに大事な授業でも平気ですっぽかしたりしてホントヒヤヒヤものだった。それでも留年せずに卒業し、医療関係の国家資格も合格したのだから、たいしたものだ。
ある同級生の女の子は、「他の子が同じことやると絶対嫌われるのに、何でみんな森に優しいんだろ」といっていて、実際に森と同じようなことを一回やっただけですごく嫌われることになった。
エステのキャッチに引っかかって一人じゃいいくるめられちゃうから一緒に断ってくれといわれてついていったり、一人暮らしするから引越し手伝ってといわれて、言ってみたら準備が何もなされてなくて俺何するの?って感じながら無事1日で引越し終わらせたり、姿見られてるのに会いたくないからいないって行ってきてくれっていいに行ったり、みんなで会う約束しててずっと待ってたら結局こなくて、「後で何でこなかったの?」って聞いたら、「急に別れた彼に会いたくなっちゃって」とかって平気な顔して言われて散々振り回されたみんなであきれたり、そういう話題には枚挙にいとまがない感じ。
卒業し、特定機能病院と呼ばれる高度な医療を担う病院に勤め、社会人としても十数年になり、結婚もしたけど、わがままっぷりは相変わらずだった。
変わったのは換わりばんこにわがままを聞いていたり、あるときには本気で怒ってたりした同級生が、大阪、栃木、名古屋、鳥取、韓国(?)と行ってしまい、近辺にいるのは俺だけになったことだ。
それでも、もう十数年も経って誰も行かなくなった後輩の13回忌に一緒に運んだり、誰も出席しないうちの大学の何十年記念イベントに行ったり、妙に義理堅いいいとこもあるんだけど。
思えば、ヤンキーっぽい人、ホテイ好きの人、ストーカーみたいな人、なよなよしてる人、GTR乗ってる小さい人、なおちん(どんな人か忘れた)と、頭に浮かぶだけで列挙できるくらい付き合ってきたいろんな男を見たけど、結婚は突然だったし、旦那には会ったことがない。
帰り際に、「旦那と3人で飲もうって前から言ってるじゃん」と言われ、「いいよって前から言ってるじゃん」というと、「そういえばそうだね。何で実現しないんだろ。」って、森が調整しなきゃ実現するわけないだろ。俺が会ったこともない森の旦那と日程調整するわけにも行かないし。きっと5年後もこういう話してるんだろうな。
最後は二人の共通の親友・高野さんの話に。白装束に出家しちゃったって噂で消息不明なんだけど、何とか救出に行きたいもんだ。ホントに。
心配してるのは世の中で二人だけっぽいし。この点から言ったらホント同志だな。
「また、どうせブログのネタにするんでしょ」って言われてそんな気さらさらなかったけど、せっかくだからネタにしてあげました。
でも、きっと誰かさんのわがままに寛容なのは森さんのせい(おかげ?)かもしれないな。
*:この話はノンフィクションです。

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